こんにちは。
今回は、インコの飼育に必要な保温器具についてご紹介します。
インコの飼育で使う保温器具は、特に雛や若鳥、体調を崩した時や寒い時期に適切な温度管理を行うために重要です。鳥を飼育している方であれば、何かしらの保温器具は常備しておきたいですね^^
1. ヒートセラミック(ヒートランプ)
用途:
雛や寒さに弱い鳥のために、適切な温度を保つための暖房器具です。遠赤外線を放射する電球で20~100Wのものが一般的に販売されています。
40~60wを使う方が多いかと思いますが、個人的には60wが一番お勧めです。販売価格が高くなりますが、100wもお勧めで理由は100wのカバーがあれば電球を60wに変更して使っても大丈夫だからです。
普段使う時は60wの電球、体調崩した時や寒い時は100wという風に電球を変えるだけで2パターンできます。なので、私はいつも100wのカバーを買って電球を取り換えています。
60wと100wのカバーは同じ大きさで意外と大きく存在感あります!20w・40wのカバーは小さいので場所を取りません。20wはほとんど温かさを感じないので購入するなら40wが良いですね。
電球は光を発するタイプのガラス製電球と光が出ないセラミック電球があります。ガラス製電球は何度か割れてしまった経験があったので、今回は割れにくく長寿命なセラミック電球をご紹介します(※オレンジのカバーの60wはセラミックタイプがありませんでした)
メリット:
- 局所的な暖かさを提供できるため、鳥が自分で快適な場所を選べる。
- ペットヒートなどに比べると、とても温まる。
注意点:
- 高温になるのでプラスチックケース内での使用は危険。プラケースが溶けて火災や有毒ガスが発生する可能性あり。インコが直接触れられないように置く場所を工夫する必要がある。
- コードをかじられて感電の可能性がある。
商品紹介
ペット用ヒーターは色々なメーカーさんから商品が出ていますが、メジャーなのはマルカンのヒーター。マルカンの中にも【CASA】と【ミニマルランド】という2つのブランドがあります。
どちらも性能は変わらず、大きさもほとんど一緒です。カバーと電球がセットになっています。中の電球が壊れた場合は、交換球が単体で売っています。また、電球はどちらのブランドでも共有できそうです(全W数を試したわけではないのですが、60Wは同じ電球使えました)
違う点は、
CASA→縦・横2パターンでの設置が可能で、スイッチのオンオフがあります。見た目が全部クリーム色でスタイリッシュ。
ミニマルランド→縦の設置のみでオンオフのスイッチがありません。スイッチないですが、サーモスタットと併用するのでなくても問題ないです。見た目はオレンジと白の2色。
【マルカン CASA ヒートセラミック 100w】
【マルカン CASA ヒートセラミック 60w】
【マルカン CASA ヒートセラミック 40w】
続いて、ミニマルランド。
セラミック電球のカバーを探しましたが、公式HPを見えも60wだけは販売していないようです。なので、ガラス製電球のカバーをご紹介しておきます。
【マルカン ミニマルランド セラミックヒーター 100w】
【マルカン ミニマルランド 保温電球 60w】
【マルカン ミニマルランド セラミックヒーター 40w】
【交換用 電球】
2. ペットマット
用途:
プラスチックケースの下に敷いて使う加熱マットで、底から柔らかく温めます。
メリット:
- プラケースを均等温めることができる。
- ヒーターの熱が直接当たらないので、やけどのリスクが少ない。
注意点:
- 防水・耐久性のあるもの: 鳥の排泄物や水のこぼれに対応できる。
- 温度調整機能付き: 適温を維持しやすい。
- タイマー付き: 必要な時間だけ暖めることが可能。
商品紹介
爬虫類用ですが、個人的にピタリ適温プラス2号が使い勝手が良くメッチャ愛用しています。ペラペラなので持ち運びが便利なので、病院受診時や空輸の時、雛ちゃんを遊ばせる時などに使っています。
何となく元気がない子などは、プラケースに入れてこのマットを下に敷き、周りをタオル等で保温し数日しっかり温めてあげたりしています。
サイズ1~4号あります。使いやすいのは2・3号かなと!
2号→サイズ25×22㎝・8w 3号→サイズ43×22㎝・15w
【ピタリ適温プラス 2号】
ピンクで可愛いのもあります^^
【あったかマットハード Sサイズ】
3. バードヒーター
用途:
ケージの外側に引っかかけて使うヒーターです。スペースを有効活用しつつ、ペットに直接触れさせない安全な保温手段です。
メリット:
- 外付け式で設置が簡単
- 省エネ設計
- 消費電力が15Wと低いため、電気代を抑えつつ長時間使用が可能。
- 内蔵断熱材が熱効率を向上。
- 2段階温度設定
- 環境や季節に応じて、80℃と95℃の間で温度調整可能。
- スリムでコンパクト
- 厚み約25.5mmのデザインで場所を取らないため、狭いスペースでも使用可能。
- 安心の安全設計
注意点:
本体の表面温度が高くなるので、周囲の壁や家具に密着しないよう設置場所に配慮してください。
商品紹介
【外付けスリムヒーター 15w】
4. ホッカイロ
用途:
プラケースの底や側面に貼り付けて保温します。貼る場所はプラケースの外側です。内側には危険なので貼らないようにしましょう。
メリット:
- 手軽さ。手に入りやすく気軽に使用できる。
- 移動時にも使える。
注意点:
期待する温度にするための効果はないので、予備的な感じになりますが、常備しておくと便利かもです。お出掛け時は重宝します。病院行く時は、プラケの下や横にペタペタ貼ってます^^
商品紹介
【アイリスオーヤマ 使い捨てカイロ レギュラー30枚】
5. サーモスタット
概要:
設定した温度を一定に保つための装置で、ヒートランプや他の暖房器具と併用します。指定した温度で、スイッチが自動オンオフを切り替えます。保温器具とセット使いがベスト。温度管理がすごく楽になります!絶対あった方が良いです!!
メリット:
- 温度を安定させることで、インコの健康を守る。
- 過剰な加熱を防ぎ、安全性が向上する。
- 常に温度を気にする必要がなくなるので助かる。
注意点:
- 過信し過ぎず、時々は温度の確認が必要。
商品紹介
CASAからはデジタルサーモスタットが販売されていて、ミニマルランドからはダイヤル式サーモスタットが販売されています。個人的には、ダイヤルよりも一目でわかるデジタルの方が楽なのでデジタルを使っています。
【マルカン CASAデジタルサーモ300】
【ミニマルランド ミニマルサーモ】
使用時の注意点
- 温度管理:
過剰に温めすぎるとインコが体調を崩す原因になります。目安として、雛の場合は28~30℃、成鳥は20~25℃程度を目指してください。サーモスタットに頼らず、必ず温度計を使用します。 - 通気性:
ヒートランプやペットマットを使う時は、ケースやケージの通気を妨げないように注意してください。 - 安全性:
電化製品のコードがかじられないように設置する。鳥がかじって感電する事故を防ぐため、コード保護カバーを使うのもおすすめです。また、インコが直接触れないような設置をしてください。セラミックヒーターはプラケースを溶かしてしまうので安全な距離で使用しましょう。 - 観察:
インコの行動を観察し、暑がっている(羽を広げて呼吸が荒い)場合は温度を下げ、寒がっている(ふくらんで動きが鈍い)場合は温度を上げるなど、適切な調整を行いましょう。
まとめ:
これらのアイテムをうまく活用することで、特に寒い季節や雛の育成時にインコが快適に過ごせる環境を作ることができます。お世話の手間を減らしつつ、インコの健康を守るために是非取り入れてみてください!
※※セラミックヒーターをプラケースの中に入れて使用するのは本当に危険ですのでやらないようにしてください。プラケースを溶かし穴が開いたことがあります💦