【ロックジョー症候群】オカメインコ特有の病気

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【ロックジョー症候群】オカメインコ特有の病気

こんにちは、BirdyCocoです。

今回はロックジョー(開口不全)症候群という病気について書きます。

YouTube動画も作りましたので動画で見たい方はこちらからどうぞ!

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ロックジョー(開口不全)症候群とは?

例外として他の鳥種でも感染・発症したケースがあるようですが、オカメインコがかかりやすく特に雛の時期にかかりやすいと言われています。

ロックジョーの『ジョー』はあごという意味で、あごがロックされてしまう病気です。くちばしが開かなくなってしまうんですね。くちばしが開かなくなるのでご飯が食べられず最後は衰弱死を招きます

難治な病気ですが、助かることもあります!

なぜ発症するの?

インコ同士から感染するのではなく、免疫が低下していたりする時に風邪などを引き起こす菌が原因となりロックジョーを発症すると言われています。主な原因菌は『ボルデテラ菌』と言われます。

症状は?

くしゃみや鼻水、風邪症状から始まり目が開かなくなり、くちばしが紫色になってきます。徐々にあごに炎症が進み、あごの筋肉や組織を破壊しくちばしを開けることができなくなります。

私の経験上、くしゃみや鼻水をしていなかったのに、ある日、目がつり目になっていて発症に気づいたり、くちばしの開きが悪くて気づいたケースもありました。なので、どこに症状が出るのかはその子の感染次第なのかと思っています。日ごろからよく観察してあげることが大切です。

治療方法は?

異変に気づいたらすぐに獣医師に診せてください。様子を見てしまうと、どんどん症状が悪化して手遅れになりますので、早めの受診を勧めます。ボルデテラ菌をやっつける薬が現在はなく対症療法になるとのことですが投薬が必要です。

挿し餌中の子、一人餌の子どちらにしてもご飯を食べられていなければ強制給餌が必要になります。

投薬して強制給餌して、様子を見ながらリハビリして・・・あとはしっかり保温してあげて・・してあげることはこの位でした。炎症が進まないことを祈るばかりです。本人の体力、免疫力が少しでも維持できるようにお世話することしかできませんでした。

治療期間

症状の進み具合やその子の体力にもよると思いますが、当方の子たち、数か月は闘病生活が続きました。長い子は半年間治療しましたが・・この子は残念ながら助けられませんでした。

死亡率??

たかだか数例の私の経験ですが、30%の確率で助かっています。

生後の日数が少ない幼い雛や発見が遅く症状が進んでしまった子は、悲しいですが助けることができませんでした。逆に、発見が早く、ある程度体力があった子は後遺症の有無をぬき助かっています。

なので、早期発見・早期治療が重要です。

早期発見をするための観察ポイント

  • くしゃみ、鼻水は出ていないか
  • 元気はあるか
  • 目が半開きになっていないか、開き具合はいつもと同じか
  • くちばしの色が紫色になっていないか
  • くちばしの開きは悪くないか
  • 挿し餌は上手に食べられているか(開きが悪いと食べ方が下手になります。ダラダラこぼします)
  • 吐いていないか

この辺りが観察ポイントになると思います。

最後に

ロックジョーはとても怖い病気ですが、早期発見・早期治療で治してあげられることもあります。

一番は、発症しないようにインコの体力や免疫力が低下しないよう適切な環境で飼育し、できる限りストレスのかからない状況にしてあげることが防止する策だと思います。

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